腹腔鏡手術

●大腸がんを治すための治療

<腹腔鏡手術>

腹腔鏡手術(ふくくうきょうしゅじゅつ)とは、炭酸ガスで腹部を膨らませて腹腔鏡を腹部の中に入れ、その画像を見ながら小さな孔から器具を入れて手術を行う手術の方法です。がんを摘出するために1ヶ所、4~8cmくらいの傷が必要となりますが、開腹手術での傷と比べれば断然小さな傷です。手術時間は開腹手術より長めですが、小さな傷口で切除が可能ですので術後の痛みも少なく、術後7~8日前後で退院できるなど、患者さんの負担が少ない手術です。

●腹腔鏡手術の対象

ガンが盲腸にある場合、上行結腸やS状結腸にある場合、上部直腸にある場合。または内視鏡的治療が困難な大きなポリープや早期がんが腹腔鏡手術のよい対象と考えられています。一部の専門施設ではガンが横行結腸や下行結腸、下部直腸に位置した場合や、進行がんでも腹腔鏡手術が行われています。しかし進行がんに対しても開腹手術と同じように再発への安全性や治療成績が得られるのかどうかについては、いまだ充分な検討が必要とされているのが現状です。これまでのデータでは、十分に経験を積んだ大腸がんに対する腹腔鏡手術の専門医が担当すれば、進行がんでも腹腔鏡手術の生存率は開腹手術と同等となるのではないかと言われています。

現在、国内では進行がんに対する腹腔鏡手術と開腹手術の臨床比較試験が実施されています。

●腹腔鏡手術が抱える問題点

腹腔鏡手術は近年開発された手術方法であり、特殊な技術・トレーニングを必要とし、外科医のだれもが安全に施行できるわけではありません。そのため現在、腹腔鏡手術の最大の問題は、どこの施設でも安全に腹腔鏡の手術が施行できるわけではないこと。つまり大腸がんの腹腔鏡手術の専門医が限られてしまっているということです。そのため大腸がんに対する腹腔鏡手術を導入していない施設も現時点ではたくさんあります。大腸がんの腹腔鏡手術を希望する場合には、専門医がいる病院を紹介してもらうか自分で調べるかして受診し、開腹手術と比較した長所、短所の説明を十分に受けてから、腹腔鏡手術か開腹手術かを決定するという形になるでしょう。

大腸の場合、特に手術中に外気に触れる部分が少ないと、手術後の腸の運動の回復や、開腹手術でおこりやすい腸管の癒着(ゆちゃく)が軽減されるので、腹腔鏡手術は大腸がんにおいて大きなメリットがあります。さらに患者さんにとっては痛みも少なく、回復が早いため社会復帰も早くなります。その反面、遠隔操作であるがために腹腔内での操作範囲に限界があること。臓器、血管の損傷が起こらないとは絶対に言い切れないこと。さらにはもしどこかに傷が出来てしまっても、その損傷に気づきにくいこと、などの技術の難しさがあります。なので、大腸がんから転移してしまったリンパ節を取り去るのには適した方法ではないと言えます。



6.大腸がんの予防方法
大腸癌にならないために
5.大腸がんに対抗する方法
大腸がんの素への対応
放射線治療と免疫療法
化学療法
腹腔鏡手術
内視鏡的治療②
内視鏡的治療①
大腸がんの治療
4.大腸がんのステージと手術方法
大腸がんの手術の方法と種類
大腸がんの進行度・生存率
3.大腸がんを早期発見する方法
超音波検査
MRI検査
CT検査
大腸内視鏡検査
肛門直腸鏡検査
便潜血検査
2.よく見られる大腸がんの症状
大腸がんの症状[直腸がん]
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1.大腸がんの基本エトセトラ
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