大腸がんのこと、本当に知っていますか?②

●「前ガン状態」がある大腸がん

「前ガン状態」とは、文字のとおりに「ガンになる前の状態」のことです。
大腸がんのことならば、大腸がんになる素がある状態。大腸ポリープが出来て、それが悪性に変化してしまって大腸がんになった場合、「前ガン状態があった大腸がん」と言います。
ガンの形としては、前ガン状態があった大腸がんの腫瘍は、大きく盛り上がった隆起型になると考えられています。

ガンの部分を顕微鏡で見ると、前ガン状態を経てから大腸がんになったものは、ポリープの部分とガンの部分が混ざっています。例をあげると、筋肉細胞を核にしたポリープが悪性化したならば、ポリープの全体がガンになるというよりは筋肉細胞を核にしたポリープの一部分がガン化していて、単なるイボでもありガン細胞でもある、という悪性良性の両方の組織が混ざった腫瘍になるのです。もちろん、ガンが進行してポリープの部分がガンに侵食されていけば、ポリープの大部分がガンになることがあります。

●De novoガンの大腸がん

大腸がんの前兆となる前ガン状態を経てこないで、いきなりガンになった腫瘍を「De novoガン」と呼びます。
大腸がんの中で、どのくらいの割合がDe novoガンで、どのくらいの割合がDe novoガンではない(前ガン状態があったガン)ガンなのかはっきりとは言えないのが現状です。しかし何かが粘膜にべっとりと付着したように腫瘍が張り付いた形(平坦型)はすべてDe novoガンで、ぽっこりと盛り上がった腫瘍の形のガン(隆起型)はDe novoガンと前ガン状態があったガンとの両方であると考えられています。

De novoである大腸がんのガンの部分を顕微鏡で見ると、組織の全てがガン細胞であることが分かります。De novoガンは大腸にポリープが出来た状態にならずにいきなりガン細胞が発生し、大腸で腫瘍となったので、腫瘍の全部がガン細胞で出来ているのです。

●前ガン病変の有利さ

「後々ガンになるなんて、大腸ポリープって怖いんだ!」そう思う人も多いでしょう。
大腸ポリープは大腸がんになる危険性をはらんでいる、決して油断できない腫瘍なのですから当たり前の感想です。けれども大腸ポリープは大腸ガンとは違います。今日、明日にも死んでしまうというような病気ではないのです。
残念ながらガンには治療後の再発の可能性があります。しかしガンではない大腸ポリープは、大腸に出来た「単なるイボ」なので、100%確実に治るのです。

※例外として「過形成ポリープ」は生活習慣にせいで出来る場合があるので、小さくて切除する必要はないものの、治ってもまた再発してしまうことがあります。現在の食生活、生活スタイル、習慣を見直して正すことで完治するので、不治の病ではありません。



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