便潜血検査
●大腸がんを発見するための検査方法
<便潜血検査>
大腸がんを発見するための検査として、便潜血検査(べんせんけつけんさ)は簡単で良い方法です。
便を一部とって検査に出し、便に血が混じっていないか調べてもらうのです。
大腸がんは、腸の内側の粘膜にガンの腫瘍が出来ているので、便がガンに接触することで腫瘍が傷つき、出血します。なので大腸がんの一般的な特徴として、便に腸での出血が混ざり血便となるということが挙げられるのです。便潜血(べんせんけつ)検査はこの出血を見つける検査です。自覚症状がない早期にがんを発見できる検査法として、簡単に出来ることもあって健康診断などで広く行われています。しかし便潜血検査は大腸がんのすべてを発見できることはできません。便をとった日にたまたま腫瘍が傷付くことなく排便が出来たということも考えられますし、血液が混じっていない部分の便をとって検査に出したということも考えることが出来るからです。
便潜血検査によって大腸がんを見逃してしまうことを避けるためには、こまめに検査を受けることをオススメします。
※便潜血検査で陽性という結果が出ても、大腸がんであると断定することは出来ません。大腸ポリープである場合もあるのです。
●便潜血検査で陽性となったら……
<直腸指診>
便潜血検査で陽性となった後、直腸のポリープやガンが有るかどうかを確認するために調べる簡単な検査が直腸指診(ちょくちょうししん)肛門指診(こうもんししん)検査です。この直腸指診(肛門指診)がたいへんしばしば使われるのは、ゴム手袋をした医師が人さし指を患者さんの肛門に挿入して調べるだけという簡単・手軽さにもかかわらず、直腸ポリープ、ガンの診断はもとより、一緒に前立腺(男性のみ)、子宮(女性のみ)、卵巣(女性のみ)、膀胱などの異常も調べることができる大変優秀な検査だからなのです。
恥ずかしいと思う人は多いでしょうが、非常に有効な基本的検査なのでぜひ診察してもらいましょう。
検査の詳しい流れは、
①排尿後の患者さんが仰向けの状態で膝を抱えた姿勢、またはよ四つん這いの姿勢になる。
②医師医師はゴム手袋をつけ、人差し指または中指にオリーブ油や麻酔薬の入った潤滑剤を十分に塗り、肛門部をその指で触れ、患者さんに不快感、痛みなどを聞きながら、ゆっくりと指を肛門に挿入する。
③肛門から奥に10cmほどまでの直腸部分を診察する。
これだけの検査なのに、直腸がんの約八割ほどは直腸指診によって見つかっていると言われています。
直腸視診では良性のポリープは柔らかいものとして指に触れます。しこりが触れたり、血液の混じった粘液性の分泌物がついた場合はその後に更に精密検査を行います。
○直腸指診を自分でやる
直腸指診という検査方法は、自宅でご自分でも出来ます。お風呂に入ったときに指に石鹸をつけて肛門に入れ、くるりと指を一回かき回すのです。直腸の下のほうはだいたい成人の指の長さと同じくらいなので、これだけでも直腸の異常を自分で見つけることが出来ます。
もちろん異変を自分で見つけた後も、経験豊富な医師にきちんと指診をしてもらって確認したほうが安全です。
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